外壁塗装の塗料別・外壁材別の耐用年数はどれくらい？

2021年1月5日 2021年6月29日 5分40秒

今回は外壁塗装の耐用年数を塗料別・外壁材別にご紹介します。
外壁塗装を依頼するタイミングを知りたい方はぜひチェックしてみてください。

【外壁塗料別】外壁塗装の耐用年数

塗料の耐用年数とは、メーカーが開発した塗料の耐久テストを行ない、「どれくらいの期間、効果を保つことができるのか」を公表している期間です。
外壁塗装に使われる塗料の耐用年数は10年ほどといわれていますが、使用される塗料の種類によって耐用年数が変わってきます。

外壁塗料は大きく分けて4種類あります。
種類ごとの耐用年数の目安は以下の通りです。

ただし、ご紹介する耐用年数の目安は、風雨や紫外線などの影響を考慮しておらず、実際の環境下では必ずしも同じ結果になるとはいえません。
あくまで塗料の耐用年数は目安であり、環境によって大きく左右されることを知っておきましょう。

1つ目はアクリル系塗料で耐用年数は5～8年です。
発色が良く低価格ですが、現在はあまり使われなくなっています。

2つ目はウレタン系塗料で耐用年数は8～10年です。
密着性に優れていて価格も安いのですが、現在は使用頻度が少なくなっています。

3つ目はシリコン系塗料で耐用年数は10～15年です。
発色もよくコストパフォーマンスに優れているため、現在一番よく使用されています。

4つ目はフッ素系塗料耐用年数は15～20年です。
耐用年数が長く防汚性に優れていますが、他の塗料に比べるとコストが高くなります。

外壁塗装を検討する際は、塗料の耐用年数と共に基材となる外壁材の耐用年数も考える必要があります。
塗料の耐用年数が残っていても、外壁材の寿命が耐用年数を超えていたら、塗装しても意味がないからです。
外壁塗装を建装する際は、自宅の外壁材の耐用年数と塗り替え周期を確認しておくとよいでしょう。

外壁材の耐用年数は30~100年とかなり幅広く、使用される外壁材の種類によって変化します。
現在住宅で使用されている外壁材は主に5種類あります。
素材別の耐用年数と塗り替え周期の目安は以下の通りです。

1つ目はモルタルで耐用年数30年で、塗り替え周期は8～10年です。
セメント・砂・水を混ぜた耐火性のある外壁材で、ひび割れしやすいという短所はありますが、以前はよく使われていました。

2つ目はサイディングで耐用年数は40年で、塗り替え周期はサイディングの種類によりますが、窯業系サイディングで7～10年、樹脂系サイディングであれば10～20年です。

サイディングは、窯業系、金属系、木質系、樹脂系の主に4種類あり、その中で窯業系サイディングは丈夫で、耐震性・耐火性が優れているため、近年の住宅で多く使用されており、70～80％のシェアを誇っています。
コストや機能性を他の外壁材と比べても総合的に優れているため、人気の一つです。

3つ目はタイルで耐用年数は40年で、塗り替え周期は塗装を施していない場合は不要です。
粘土を主成分とした原料を焼き固めた外壁で、紫外線や雨風の影響を受けず変色や劣化を起こしにくく、水を吸わないため耐水性にも優れている外壁となります。

ただし、下地や目地のコーキングが劣化するため10年に1度のペースでメンテナンスが必要です。

4つ目はALCで耐用年数は60年で、塗り替え周期は10～15年です。
高温高圧養生処理して作られた軽量気泡コンクリートで、水に浮くほど軽いという特徴があります。
断熱性・耐火性に優れていますが、多孔構造のため防水性はほとんどないため、必ず仕上げ塗装が必要です。

5つ目はコンクリートで耐用年数は60～100年で、塗り替え周期は15～20年です。
耐震性・耐火性・遮音性に優れていますが、室内の断熱処理を行なわないと、夏は暑く冬は寒い住宅になってしまいます。

以上、外壁塗装の耐用年数について、塗料別・外壁材別に解説してきました。
塗料は約10年、外壁材は30~100年が耐用年数ですが、それぞれ種類によって異なるので事前にしっかりチェックしておきましょう。

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この記事を書いた人

編集部員の河田です。編集プロダクションでの書籍編集の経験を経て、現在はEMEAO!のWebコンテンツ編集・執筆とお客様へのインタビューを担当させていただいています。日々、コツコツと皆さんのお役に立つ情報を発信していきます！よろしくお願いします。